BTI

下落するBTIを配当狙いで買うのは高リスクすぎるのか!?

カメ爺さん
カメ爺さん
ポジショントーク満載のBTI買い付け人カメ爺です。

バフェットも推奨する名著「投資で一番大切な20の教え」の観点からBTIを今買うことのリスクを検証してみます。

「投資で一番大切な20の教え」によると、投資で最良の成果が得られる可能性の高い条件があります。

その条件とは次の3つが揃っているとき。

最良の成果が得られる条件
  1. 高い本質的価値
  2. 本質的価値との相対比較で見て低い価格
  3. 冷え込んだ市場心理

高い本質的価値って何?

それがわかれば苦労しないわけですが、「投資で一番大切な20の教え」の中では次のように説明されています。

本質的価値はさまざまなもので構成されており、それを評価する方法も数多く存在する。

ごく簡略化していうと本質的価値を構成するのは、、

A:帳簿上の現金
B:有形資産の価値
C:その企業あるいは資産の現金を生み出す能力
D:これらの要素が増大する余地

それでは、現在のBTIの置かれている状況はこの条件を満たしているのでしょうか?
一つ一つ見てみましょう。

1.高い本質的価値、2.本質的価値との相対比較で見て低い価格についての考察

BTIの本質的価値はどのようなものでしょうか。

A:帳簿上の現金

現金の割合を見ていきましょう。


BTIの帳簿上の現金割合の推移です
キャッシュ比率は低いです。
キャッシュが入ったらすぐに配当で消えていくみたいですね。

キャッシュを貯め込んでいるかどうかという判断基準で評価すると、評価は低いです。

B:有形資産の価値

ここではPBR(株価純資産倍率)を見てみましょう。

Price Book-value Ratio(株価純資産倍率) 
株価が1株当たりの純資産の何倍になっているかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

現在のBTIのPBRは約1.0です。

PBR=1倍が株価の底値のひとつの目安(株価と資産価値が同じ)とされてきました。
現在のBTIの株価はPBR(株価純資産倍率)でみると割安といえるレベルです。

C:その企業あるいは資産の現金を生み出す能力

現金を生み出す能力、つまりキャッシュフローの比率を見ていきましょう。
売上に対するキャッシュフローの比率が15-35%が優秀と言われています。


BTIのキャッシュフロー推移です
売上高に対して30%程度で極めて優良な現金を生み出す能力を持っています。
3年後にメンソール規制によって売上が25%下落した場合、こちらの記事の試算に従うならば、2016年をやや下回る程度のところまで落ち込むことになります。
驚くことに、
それでもプラスのキャッシュフローを維持できていることになります。


PM(フィリップ・モリス)のキャッシュフロー推移です
順調にキャッシュを稼ぎ出しています。
たばこ事業というのはキャッシュを生み出してくれて、さらにこのキャッシュを株主に還元してくれています。


こちらは日本を代表する製造業TOYOTAのキャッシュフロー推移です
モノを作るという面では同じですが、設備投資や開発費やら大変ですから、優秀な人が集まって改善に改善を重ねても、たばこ事業よりも低いキャッシュフロー比率です。ちょっと悲しくなりますね。


こちらは株価が急落中のGEのキャッシュフロー推移です。
実績も苦戦しています。


最近バフェットが大好きなAPPLE(アップル)のキャッシュフロー推移です
モノを作るだけではなくてiTuneやらiCloudやらapp stpreやらで囲い込んでお金を巻き上げる素晴らしいビジネスモデルですね。
APPLE(アップル)の株価がもっと下落したら買ってみたくなりますね。


FACEBOOK(フェイスブック)のキャッシュフロー推移です
サイト作ってほったらかしでキャッシュが入ってくる感じでしょうか。
激しいですね。TOYOTAで頑張っている人たちに申し訳ないです。


AMAZON(アマゾン)のキャッシュフロー推移です
商品を右から左に流す部門からの収入がまだ多いのだと思います。利ざやは小さく数と回転力で勝負する感じでしょうか。

BTIのの現金を生み出す能力

・現在においては優秀なキャッシュフローを有している。
・3年後にメンソール規制で売上が25%下落したとしても、一般の製造業レベルのキャッシュフロー比率は維持できそうである。

D:そしてこれらの要素が増大する余地である

これらの要素が増大する余地を判断するのは難しいですが、現在確実に言えることは2点。

・アメリカFDAがメンソール禁止案を進めようとしている。
・メンソール禁止が実行されるとしても、案が通り実際に販売禁止されるまでには2~3年以上かかると言われている。

ここで規制については次の3つのシナリオが考えられます。

・メンソール禁止にタバコ会社が対抗して活動、メンソール禁止は実行されない。
・完全に販売禁止とはならず、一部店舗において年齢確認後にのみ販売、などの状況となる。
・メンソールが完全に禁止される。

BTIの取り組みについては次の2つのシナリオが考えられます。

・メンソール禁止に対して何の準備もしない。
・メンソール禁止により売上本数が減少しても利益を確保できるように、値上げや人員削減などの企業努力を行う。

これまで逆風に耐えてBTIは成長してきました。
メンソール禁止となっても、しぶとい経営手腕を発揮して現状レベルを維持していくのではないかと思っています。

3.冷え込んだ市場心理

冷え込んだ市場心理についてはどうでしょうか?

冷えっ冷えですが、冷え切ってはいません。
市場心理的にはまだ下がる余地はあると思っています。

なぜなら、ツイッターやブログで買いコメントを見かけるから。

もっと下がって買うのがむちゃくちゃ怖い、怖くて買えない。
そういうところまで下がって、
ツイッターやブログで怖くて怖くて買えない、というコメントがでてきたたら、冷え切ったと判断できるでしょう。

まとめ

現在の株価は、「メンソール禁止で売上が25%低下し、企業努力を何もしない状況」においての適正価格に向けて急激に動いているように見えます。

噂で買って事実で売れの格言の通り、噂の段階で株価は将来の状況を織り込んでいきます。

現在の株価は「メンソール禁止で売上が25%低下し、企業努力を何もしない状況」を織り込み済みの株価に近い水準になってきているとカメ爺は判断しています。

ですから、今の価格帯から買い向かう場合、
「メンソール禁止で売上が25%低下し、企業努力を何もしない状況」が実現した場合でも損失は限定的であろうとの判断から、ちまちま買い向かっています。

ですが、株価は一時的にオーバーシュートしますし、市場心理が回復するには数年はかかるだろうと思っています。

・少なくとも10年はホールドして配当をもらい続けてのんびり保有
・そうは言っても何がおこるか未来はわからないのでポートフォリオのバランスとキャッシュ比率を意識する

という目線で、ちょっとずつちまちま買っています。

カメ爺さん
カメ爺さん
無意識にポジショントーク目線のバイアスがかかった評価になっているかもしれません。ご注意ください。