BTI

BTI下落に投資妙味。メンソール禁止を想定して配当を計算してみた。

BTIの急落から1日、現在の株価や状況を考察して、現状が買い時かどうか検討しました。

下落しているBTIのポジティブ材料を挙げてみる

たばこと人間の付き合いは500年以上。すぐに無くなるようなものではない。

たばこの起源は5~7世紀(401年~700年頃)と言われています。
中央アメリカのユカタン半島からメキシコ南部にかけて人口200万人の高度な文明を築いたマヤ族に、タバコの栽培や喫煙の風習の痕跡が認めらたそうです。

その後、1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達し、原住民からたばこを貰ったことから、喫煙習慣がスペインに伝えられた。喫煙習慣はさらにスペインからヨーロッパ各地へと、広まっていった。それと同時にたばこの栽培もヨーロッパで行われるようになった。

500年を超える時の中で世界中に広まったものが、10年、20年でなくなることは考えにくい。

逆に、無くなってしまったものにはどんなものがあるでしょう?

カセット・テープ
ワープロ
公衆電話
ローラースケート
ミニ四駆

便利なものはすぐに、もっと便利なものができて不要になる。
面白いものは、すぐに飽きられてしまう。

コーヒー、酒、たばこ、便利でもなければ面白くもない。
ちょっと一息ほっとしたいもの。

たばこは500年も飽きられず、代替品も発明されなかった。

その流れが簡単に変わるとは思えない。

FDAのメンソール禁止のルールは本質とかけ離れている。こんな案が通るのか?

メンソールを禁止したところで、喫煙率が下がるわけではないだろうし、
誰も幸せにならない。
メンソール愛好家から大クレームだろう。
こんな案が通るのかどうか、はなはだ疑問である。

メンソール禁止になる直前にメンソール特需がある

覚えていますか?消費税増税前の特需を。

もう買えなくなる、今しかない、今日だけ!

そんな言葉に僕たちは弱い。

メンソール禁止になったら、みんなメンソール禁止の前に大量にメンソールを買い込むでしょう。
転売目的でメンソールを買い占めて、禁止後に闇で捌く人も出てくるでしょう。

メンソール禁止前にはメンソール駆け込み特需がある!!

販売価格をコントロールする力

私の生活するシンガポールでは、たばこが高い!!

マルボロライト:13シンガポールドル(=1,079円)

だいたいどのタバコも一箱=千円が相場です。

海外からの持ち込みはできないので旅行者は現地で購入することになります。

「シンガポールはたばこ高いから吸わない。日本に帰ってから吸う。」という人を見たことがありません。
みんな高くても買っています。

たばこ各社は価格をコントロール(値上げ)して利益を確保する余地がまだまだあるようです。

過去の堅調な業績と優秀な経営陣

過去の業績は素晴らしいです。EPSはジワジワと上昇してきています。

配当性向をたばこ大手三社で比較してみましょう。
Philip Morris

(左が現在、右が今後3年。現在は利益以上に支払っており無理をしている感がありますね)

 

 

 

 

 

Altria Group

(優秀ですね)

 

 

 

 

 

 

British American Tobacco

(こちらも優秀ですね。しっかり配当を払える余裕があります。)

 

 

 

 

 

それでは今度はBITのネガティブ材料を見ていきましょう

アメリカFDAによるメンソール規制の動き

メンソール規制はメンソールで協力なブランドを持つBTIには一時的に打撃となる可能性があります。アメリカ市場はBTIの40%程度の売上を上げる大きな市場です。

先進国における喫煙人口の減少と嫌煙の動き

私はより深刻なネガティブ材料はこちらだと考えています。

世界主要各国の喫煙者数推移

出典:Our World in Data

世界主要各国の一人当たりたばこ消費量推移

出典:Our World in Data

アメリカの一人当たりの年間たばこ消費量推移とイベント

出典:Our World in Data

このグラフをみるとたばこ業界の見通しは明るくないと言わざるをえないでしょう。

アフリカで喫煙率が増加しているという話もありますが、所得が低くたばこの価格も低いため、先進国のたばこ消費量による影響を上回るほどの力はないでしょう。

実は、中国で喫煙率が増加しているんです!

出典:Our World in Data

しかし、中国人は中国産の超きついたばこしか吸いません。
ケントやラッキ-ストライクなんかたばこじゃないです。空気です。空気。
だから、BTIの売上には関係なさそうです。

まとめと今後の見通し

ポジティブ材料とネガティブ材料のまとめ
  • 〇 たばこと人間の付き合いは500年以上
  • 〇 メンソール禁止案は本質とかけ離れている
  • 〇 メンソール禁止になる直前にメンソール特需がある
  • 〇 販売価格をコントロールする力
  • 〇 過去の堅調な業績と優秀な経営陣
  • ×アメリカFDAによるメンソール規制の動き
  • × 先進国における喫煙人口の減少と嫌煙の動き
  • 今後の喫煙人口の推移は誰にもわからない。
    500年の長い歴史が勝つのか、1960年からの50年程度の減少に向けての動きが勝つのか。未来のことはわからない。

    ただ、500年続いた大きな流れを変えるには長い時間がかかることは間違いないでしょう。

    今日メンソールが禁止されたとしたらBTIの株価適正はいくら?

    未来はわからない、

    では、

    もしも、今日メンソールが禁止されるとしたら、BTIの売上、利益はいくらになるだろうか?
    そこから計算して、PERや配当利回りもはいくらになるだろうか?

    BTI損益計算書

    BTIキャッシュフロー計算書

    出典:FINSCREENER

    2017年12月
    売上:27,422 USD(million)
    純利益:50,720 USD(million)

    メンソールの禁止で売上げが25%ダウンした場合には次のようになります。

    売上予想:20,566 (=27,422 x 0.75) USD(million)
    純利益予想:ざっくり5,000 USD(million)
    売上は2015年頃のレイノルズ買収前の数字に落ち込みますが、管理費や金利は図体がでかくなった分だけ支払いが必要になる。そうなると厳しめに見積もりつつ、大まかに5,000 USD(million)程度が純利益になると予想します。

    >売上が25%ダウンしても赤字にならない体質は素晴らしいですね。

    現在配当金は、利益の中から支払われており、2017年12月で
    4,682 USD(million)

    売上ダウン後の配当性向を75%程度と仮定すると、配当金は、
    3,500 (= 5,000 x 0.75) USD(million)

    配当金は3500÷4682=75%で、25%程度の減額という試算になります。

    かなり粗い試算ですが次のようになります。

    純利益は現在の10%に下落
    配当金は現在の75%に下落

    これを現在の株価に当てはめてみると、純利益が10%になるのでPERが10倍、
    配当は25%引きとなります。

    PER:16.7 (=1.67 x 10)
    配当利回り:4.88 (=6.51 x 0.75)

    これを見ると、メンソール禁止で売上が25%ダウンしても、現在の株価は決して高くない水準にあるようです。

    かめ爺の方針

    論理的には現在の株価は高くない。

    しかし、論理的に高いか安いかよりも、一時的には株価は雰囲気で動く。
    現在の雰囲気は投げ売り雰囲気が続いています。
    イギリスのEU離脱の2019年3月29日までは買い雰囲気にはならないかもしれない。

    ですが、現在の価格がお買い得価格であることは間違いないと思っています。

    現在の37ドルから32ドルくらいまでの下落を想定して段階的に買いを入れていきます。
    どこまで下がるかはわからないので、BTI資金を分割して、
    まずは今夜BTI資金の20%買い。

    その後は10%ずつBTI資金の50%まで毎日買い。

    落ちてくるナイフを拾っていきます!

    その後は、また考えます。